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英語の電話対応はどうする?押さえるべき基本フローと現場で使える対応方法

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英語の電話対応はどうする?押さえるべき基本フローと現場で使える対応方法

外国人顧客や海外関係者からの電話は、観光・医療・行政・公共窓口だけでなく、一般企業でも増えつつあります。電話はその場で聞き返しや確認が必要になるため、メールよりも対応のハードルを感じやすい業務です。

特に、担当者不在時の引き継ぎや、聞き取りに不安がある場面では、現場が止まりやすくなります。ここでは、英語の電話対応が企業で増えている背景と、現場で起きやすい課題について紹介します。

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英語の電話対応が企業で増えている背景

英語の電話対応が企業で増えている背景

英語の電話対応が求められるようになった背景と、現場で起こりやすい課題について紹介します。

外国人対応が日常業務になりつつある理由

企業で英語の電話対応が増えている背景には、インバウンド需要の回復や、国内で生活する外国人との接点増加があります。

観光案内や宿泊、交通だけでなく、一般企業の問い合わせ窓口でも、英語での受電が珍しくない場面が増えています。たとえば、JNTO(日本政府観光局)は訪日外国人向けに24時間体制の多言語コールセンターを運営しており、平常時だけでなく災害時や医療関連の問い合わせにも対応しています。

こうした状況からも、電話での外国語対応ニーズが継続的に存在していることが分かります。

現場でよく起きる課題

英語の電話対応で多いのが、電話に出た直後に言葉が出ず、沈黙が生まれてしまうケースです。対面と違って表情やジェスチャーで補えないため、最初の一言に迷うだけでも相手に不安を与えやすくなります。特に、英語に慣れていない担当者が突然受電した場合、聞き取れなくてもすぐに聞き返せず、そのまま会話が止まってしまうことがあります。

また、相手の話している内容が聞き取れず、対応を保留にする場面もよくあります。電話は音質や話す速さの影響を受けやすく、単語は分かっても要件全体をつかめないことがあります。その結果、確認のための保留が長くなったり、担当部署の判断がつかずに現場が混乱したりすることがあります。

さらに、担当者が不在のときの引き継ぎも大きな課題です。要件を正確に聞き取れないまま伝言を残すと、後から折り返しが難しくなったり、対応漏れが起きたりします。英語対応では、その場で完璧に答えることよりも、要件・名前・連絡先を最低限確認し、適切に引き継ぐ運用を整えておくことが重要です。

【英語の現場対応で起きやすい困りごと】
  • 最初の一言が出ず、沈黙してしまう
  • 相手の英語が聞き取れず、会話が止まる
  • 保留や転送が増えて対応が長引く
  • 担当者不在時に要件を正確に引き継げない
  • 対応できる人が限られ、現場が属人化しやすい

英語電話対応の基本フローは?

英語電話対応の基本フローは?

英語の電話を受けたときの基本的な対応の流れについて紹介します。

電話を受けたときの初期対応

英語の電話がかかってきたときは、慌てずに会社名と自分の名前を伝え、相手の名前を確認することが基本です。最初の対応で落ち着いて受け答えできると、その後のやり取りも進めやすくなります。すぐに内容が聞き取れない場合は、聞き返し用の定番フレーズを使いながら、要件を確認していくことが大切です。

また、担当者につなぐ前に、誰からの電話か、どのような要件かを簡単に確認できるよう、一次対応のルールを決めておくと現場が混乱しにくくなります。電話を受けた人がすべて解決しようとするのではなく、まず必要な情報を整理する意識が重要です。

【初期対応で確認したいこと】
  • 相手の名前
  • 会社名・所属
  • 要件の概要
  • 折り返し先の電話番号や連絡先

内容確認と担当者への引き継ぎ

要件を確認するときは、複雑な質問を一度にするのではなく、短く分かりやすい質問で整理することが大切です。何についての電話なのか、誰に用件があるのかを把握できれば、その後の引き継ぎがスムーズになります。英語に不慣れな場合ほど、聞き取れた情報を一つずつ確認する流れが有効です。

社内担当者へ引き継ぐ際は、名前、要件、緊急度、折り返し先を簡潔に共有できるようにしておくと安心です。また、担当者が不在で折り返し対応になる場合は、いつ頃連絡できるのかを曖昧にせず、できる範囲で案内することが重要です。

【引き継ぎ時に整理したい情報】
  • 相手情報:名前、会社名、所属
  • 要件:問い合わせ内容の概要
  • 宛先:誰への電話か
  • 連絡先:電話番号、必要に応じてメールアドレス
  • 対応方法:転送、折り返し、保留対応など

対応できない場合の対処方法

英語での対応が難しい場合は、無理に会話を続けようとせず、丁寧に保留や折り返しを案内することが大切です。曖昧な理解のまま受け答えをすると、誤案内や引き継ぎミスにつながりやすくなります。対応できる担当者や通訳支援につなぐ体制を整えておくことで、現場の負担を減らしやすくなります。

また、英語対応を特定の担当者だけに任せるのではなく、最低限の受電フローや案内表現を共通化しておくことも重要です。個人の語学力だけに頼らず、体制でカバーする仕組みをつくることで、安定した対応につながります。

【対応が難しいときの基本方針】
  • 無理に聞き取ったふりをしない
  • 丁寧に保留や折り返しを案内する
  • 対応可能な担当者へ引き継ぐ
  • 現場共通の受電ルールを整備する

英語電話対応でよく使われる基本表現

英語電話対応でよく使われる基本表現

英語の電話対応でよく使う基本的な表現を紹介します。

受付時に使うフレーズ

英語の電話対応では、最初の受け答えで使う表現をあらかじめ決めておくと、落ち着いて対応しやすくなります。

特に、会社名や部署名を伝える表現、聞き返しの表現、保留や転送の案内は、現場で使う機会が多いフレーズです。すぐに言える定型文を用意しておくことで、英語に慣れていない担当者でも対応しやすくなります。

会社名・部署名を伝える基本表現

電話を受けたときは、まず会社名や部署名、自分の名前を伝えるのが基本です。最初の一言が決まっているだけでも、対応のハードルを下げやすくなります。

 
○○会社です。お電話ありがとうございます Thank you for calling ○○ Company.
○○会社の営業部です。 This is the sales department of ○○ Company.
田中が承ります。 This is Tanaka speaking.
どのようなご用件でしょうか。 How may I help you?

聞き返しや確認のための定型表現

相手の名前や要件が聞き取れないときは、聞き取れたふりをせず、丁寧に確認することが大切です。短く分かりやすい表現を使うと、会話を止めずに進めやすくなります。

もう一度お願いできますか。 Could you say that again, please?
もう少しゆっくり話していただけますか。 Could you speak a little more slowly, please?
お名前を伺ってもよろしいですか。 May I have your name, please?
ご用件を教えていただけますか。 Could you tell me what this is regarding?
確認させてください。 Let me confirm.

保留や転送時の案内表現

担当者に取り次ぐときや確認が必要なときは、無言で保留にせず、一言添えることが大切です。相手に状況が伝わるだけでも、安心感につながります。

少々お待ちください。 Please hold the line for a moment.
担当者におつなぎします。 I’ll transfer your call to the person in charge.
少々お待ちください。確認いたします。 One moment, please. I’ll check that for you.
ただいまおつなぎします。 I’m putting you through now.

担当者不在時に使用するフレーズ

担当者が不在の場合は、折り返しや代替手段を丁寧に案内することが重要です。その場で対応できなくても、必要な情報を確認し、次の対応につなげられれば大きな問題は防ぎやすくなります。現場では、折り返し案内とメール案内の表現を準備しておくと便利です。

折り返し案内をスムーズに行うための表現

担当者が席を外している、または不在の場合は、折り返し対応を案内します。相手の名前と連絡先を確認したうえで、できるだけ丁寧に伝えることが大切です。

あいにく、ただいま席を外しております。 I’m afraid he is not available right now.
ただいま外出しております。 He is out of the office at the moment.
ご伝言を承りましょうか。 May I take a message?
後ほど折り返しご連絡してもよろしいでしょうか。 Could he call you back later?
お電話番号を伺ってもよろしいですか。 May I have your phone number, please?

メール案内など代替手段への誘導表現

電話だけでの対応が難しい場合は、メールや問い合わせフォームなど、別の方法へ案内するのも有効です。特に、内容確認が必要な場合や、聞き取りに不安がある場合は、無理に電話で完結させないことが大切です。

メールをお送りいただけますか。 Could you send us an email, please?
詳細はメールでご連絡ください。 Please contact us by email for further details.
当社のメールアドレスは○○@○○.comです。 Our email address is ○○@○○.com.
Webサイトのお問い合わせフォームもご利用いただけます。 You can also use our contact form on the website.

英語電話対応を個人任せにすると起きるリスクとは?

英語電話対応を個人任せにすると起きるリスクとは?

英語電話対応を一部の担当者だけに任せた場合に起こりやすいリスクについて紹介します。

属人化による業務リスク

英語対応を特定の社員に任せきりにすると、その人に業務が集中しやすくなります。結果として、通常業務との両立が難しくなったり、対応負荷が偏ったりするおそれがあります。特に、英語ができる人が限られている職場では、「その人がいないと対応できない」状態になりやすい点に注意が必要です。

また、担当者が休暇中や外出中の場合、英語の電話が入ってもすぐに対応できず、業務が止まってしまうことがあります。電話はその場での対応が求められるため、不在時の代替手段がないと現場の混乱につながりやすくなります。

退職や異動があった場合、それまで個人に蓄積されていた対応ノウハウが失われるリスクもあります。体制として整備されていないままでは、継続的な対応力を維持しにくくなるのも大きな問題といえるでしょう。

対応ミスによるトラブル

英語対応を十分な体制なしで個人任せにすると、聞き取り違いや内容誤認によるトラブルが起きやすくなります。電話はその場で確認しながら進める必要があるため、理解があいまいなまま応対すると、要件を誤って受け取り、クレームにつながる可能性があります。

特に、医療や行政など、説明の正確性が求められる分野では注意が必要です。説明不足や誤案内があると、単なる問い合わせ対応のミスでは済まされない場合もあります。相手の言語理解に不安がある状態で無理に対応を続けることは、現場にも利用者にも大きなリスクになります。

そのため、英語ができる個人の力だけに頼るのではなく、聞き返し表現、引き継ぎルール、折り返し対応、通訳支援などを含めた体制でカバーすることが重要です。個人の能力ではなく、組織として安定して対応できる仕組みを整える必要があります。

英語電話対応を仕組み化する方法は?

英語電話対応を仕組み化する方法は?

英語電話対応を個人任せにせず、現場で安定して運用するための仕組み化のポイントを紹介します。

一次対応ルールの整備

英語の電話対応を安定させるには、まず誰が電話に出ても一定の対応ができる共通ルールを整えることが大切です。最初に確認する項目や、担当者へ引き継ぐまでの流れを決めておけば、英語が得意ではない社員でも落ち着いて対応しやすくなります。個人の語学力に頼るのではなく、受電時の基本フローを共通化することが重要です。

また、相手の名前や会社名、要件、連絡先などを記録できるテンプレートを用意しておくと、聞き取れた情報を整理しやすくなります。電話対応では、すべてをその場で理解しようとするよりも、必要な情報を漏れなく記録し、次の対応につなげることが大切です。

英語が話せない担当者が電話に出る可能性を前提に、業務ルールを設計しておく必要もあります。無理にその場で解決するのではなく、保留・折り返し・担当者転送・通訳支援利用など、次の行動が決まっている状態をつくることで、現場の負担を減らしやすくなります。

【一次対応で共通化したい内容】
  • 最初に名乗る表現
  • 確認する情報の順番
  • 聞き返しや保留の定型表現
  • 担当者不在時の案内方法
  • 引き継ぎ先や折り返しルール

マニュアル・対応ガイド作成

英語電話対応を仕組み化するには、現場で使えるマニュアルや対応ガイドを整えることも重要です。よくある問い合わせ内容をあらかじめ定型化しておけば、担当者ごとの対応ばらつきを減らしやすくなります。頻出の質問と回答例、よく使う英語表現をまとめておくことで、現場は迷わず対応しやすくなります。

また、どのような場合に担当部署へ引き継ぐのか、どこまで一次対応で受けるのかといった判断基準も明確にしておく必要があります。基準が曖昧だと、担当者によって対応が変わり、混乱や引き継ぎ漏れが起きやすくなります。特に、クレームや緊急連絡など、優先度が高いケースは事前にルールを定めておくことが大切です。

加えて、自社だけで対応が難しい場合は、電話通訳や多言語対応の外部委託サービスを活用するのも有効です。現場で対応しきれない部分を外部サービスで補うことで、英語対応の負担を減らしながら、安定した受電体制を整えやすくなります。

【マニュアル化しておきたい項目】
よくある問い合わせ 定番の質問と回答例
基本フレーズ 受付・保留・転送・折り返し表現
判断基準 一次対応で受ける範囲、引き継ぎ条件
緊急時対応 急ぎの案件や重要連絡への対応方法
外部連携 外部連携

英語電話対応を外部通訳サービスで解決する

英語電話対応を外部通訳サービスで解決する

英語電話対応を安定化する方法として、外部通訳サービスの活用について紹介します。

通訳サービス導入のメリット

通訳サービスを導入するメリットとしては以下があります。

英語対応を個人スキルに依存しない体制を構築できる

英語電話対応を外部通訳サービスで補うことで、特定の社員だけに負担が集中する状態を防ぎやすくなります。社内に英語が得意な人がいても、その人の不在時や繁忙時には対応が止まりやすいため、個人スキルに依存しない体制づくりが重要です。外部通訳を活用すれば、誰が電話を取っても必要に応じて通訳につなげられるため、対応の安定化につながります。

24時間対応により業務継続性を高めやすい

24時間対応のサービスを活用すれば、営業時間外や夜間、休日の問い合わせにも備えやすくなります。特に、医療機関や公共窓口、緊急連絡が発生しやすい業種では、継続して対応できる体制が大きな安心材料になります。

専門領域にも対応できる安心感がある

一般的な日常会話だけでなく、医療・行政など専門性が求められる領域に対応できるサービスであれば、説明不足や誤案内のリスクを抑えやすくなります。現場担当者だけで対応するのが難しい内容でも、専門領域に対応できる通訳が入ることで、より正確な案内につなげやすくなります。

24時間365日対応の電話・映像通訳サービス

外部通訳サービスには、電話や映像を通じて通訳者がその場で対応に入るタイプがあります。英語の電話が入った際に、現場スタッフが直接対応しきれなくても、通訳者を介して必要な内容を確認できるため、スムーズな案内につなげやすくなります。対面に近い状況で対応したい場合は映像通訳、電話中心の問い合わせには電話通訳と、場面に応じて使い分けることも可能です。

また、医療や行政など、正確な説明が求められる分野に対応できる体制が整っているサービスであれば、専門用語や制度説明が必要な場面でも活用しやすくなります。現場スタッフが無理に英語で説明しようとするよりも、適切な通訳支援を受けることで、対応品質を安定させやすくなります。

こうしたサービスは、現場スタッフの負担を減らしながら、利用者側にとっても安心できる対応を実現しやすい点が特徴です。英語対応を社内だけで抱え込まず、必要な部分を外部サービスで補うことで、継続しやすい運用体制をつくりやすくなります。

まとめ

英語の電話対応は、基本フローや定型表現を整えることで現場対応を安定させやすくなりますが、個人任せでは属人化や誤案内のリスクが残ります。対応負荷や専門性の高い案内に課題がある場合は、外部通訳サービスの活用も有効です。

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